日本ドラマの衰退とこの国

Moments of life

今日は、こんなタイトル。
写真のインパクトがすごいですね(苦笑)

1度書いてみたら、こんなに話したいことがあったのか!と、
自分で少しだけ驚いていたりします。
今日のタイトルは
「日本のドラマはなぜ、求心力をなくしたか」

実は私は中学3年生まで、ものすごいテレビっこでした。
日本のドラマが一番元気のあった時代に、テレビっ子でいられたことがようやく役に立つ時が来たようです(笑)
私は解説者でも評論家でもありません。
賛否もあるかと思いますが、一視聴者としての意見として読んでくださいね。

私が考える理由は大きく分けて3つあります。

1.ドラマの題材が表面的なものが多くなった
 2.ストーリーの中にある「目的」と「障害」という、最大の訴求が見えにくくなくなっている
 3.俳優たちの演技力の格差が広がっている

先ず、1つ目の「ドラマの題材」いわゆるテーマの決め方が、アメリカや韓国などのドラマと比較すると、とても表面的なものが多いように思います。
今日貼った写真は「ホームランド」というアメリカのドラマですが、偶然このドラマを見たときの衝撃は今でもはっきりと覚えています。
アメリカという国の、戦争に対する考えや軍人、テロと言ったテーマを元に、ドラマが組み立てられていたからです。
韓国のこちらのドラマもそうです。

報道の闇をしっかりと描いています。日本には、こうしたドラマがほとんどありません。突っ込んだところを書ける土壌がないということなのだと思います。このことを話すことになると、日本の教育システムなどの話にもなりますが、角度を変えてみれば、軍事政権以前からの日本の発展性のない教育が上手く機能した結果が、今なのだと、ドラマを見てもそう思うのですから、かなり日本という国は重症です。

2つ目の「ストーリーの中にある「目的」と「障害」という、最大の訴求が見えにくくなっている」これは、少し演劇的なお話になりますが、時代を超えて今でも上演され続けている作品や、大ヒットのアニメ、人気ドラマには共通していることがあります。それが主人公の「目的」と「障害(困難)」が明確になっていることなんです。
例えば、アニメ・ワンピースを例にとると、主人公ルフィーの目的は、海賊王になること、障害(困難)は、そうはさせまいと次から次に登場する海賊です。勿論、時には弱気になるルフィが障害になることもあります。
日本のドラマ全盛期の脚本にはすべてこれが明確に打ち出されていました。
けれど、いつのまにか、とても短絡的なドラマが増えてしまったわけです。
話題になっていた朝ドラなどもこのパターンでした。
これも「困難を乗り越える」ということを極端に避ける国民性が現れていると思っています。これはどういうことか、というと、「どうやったら困難を乗り越えられるのか」という考える力が低下しているということだと私は思います。これも日本の教育の問題で「発想」や「考える力」そして、「意見を述べる力」がもう極端に低下しているわけです。
これってものすごくまずい状態だと思いませんか?

そして3つ目「演技力」のない人がとても目立つ。
海外の俳優さんたちは、演劇大学や演劇学校で学び、女優俳優になる方や続けている人がほとんどです。イギリスやロシアと言った演劇大国ではプロと呼ばれる人たちは特にそうです。
どんなことを学ぶのか。というと、先ず始めに「自分と繋がる」=「自己理解」を最初に学びます。自分にどんな特性があるのか、自分の話し方の癖はどんななのか、自分の歩き方は?時間の使い方は?まぁそれはそれは沢山のことを学びます。そうした「自己分析」=「自己理解」があって、初めて役を演じるというところまでやってきます。
自分を知らなければ、他人を演じることは出来ないということです。
演劇人は「役を自分に近づけるのではなく、役に自分を近づけなさい」と言われますが、自分を知らなければそれは出来ません。
日本の俳優たちは、どんな役を演じても、その俳優にしか見えません。
これは「自己分析」が上手く行っていない証拠です。
そして、演じるではなく、見せることに重きを置いた俳優は、地に足がついておらず、役としてなりたたないのに、台詞を話すわけですから、頂けません。
それなのに、大人の事情でキャスティングをしていくわけですから、ドラマが面白くなるわけがないですし、そうしたテレビ業界に、私はもう、何の魅力も感じなくなってしまいました。

補足ですが、物事には順番があるように、「自分を分析する力」というのは、私たちにとても必要なことなのです。
今、日本の社会は「利他」と言って、人ために何かしなさい。という風潮ですが、自分のことを満足に出来ない人が、人のためを優先したら、ストレスで必ず壊れます。ストレス社会の大きな根源もこんなところに隠れているように思います。

あれ?「日本ドラマの衰退」の話を書きながら、これは日本の社会や、教育と大きく関わっていることがより鮮明になってしまいました。
これから、私たちがどうやって進路を作っていくのか。
どんな社会にしていくことが理想なのか。を考えていくことが、日本のドラマが面白くなるきっかけにもなる、っていうことですね!

今日も最後まで読んで頂き、ありがとうござました。
また明日。
この場所で。

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