
人生というものは、一筋縄ではいかない。
時には投げ捨てたくなることもあるし、目を瞑りたくなることもある。
振り返ればこの20年。というひと口で言ってしまうと「長い時間」
私は、迷路のなかで「こっちかな?」「いや、こっちか」と
グルグルと同じ場所を回っていたような気がする。
動くのが大好きだった私が気づけば狭い世界の中で安住を求めていた、
というか落ち着いた状態も悪くないと思えるまでになった。
この20年の間に大病もしたし、父と母を見送った。
仕事も色々と迷子になっていたけれど、本業(ナレーター&講師業)に
戻った。気づけば、毎月100レッスンしていたことに気づいた。(おいおい)
特にここ7,8年ほどはコロナの時期でも、沢山の人の声=人生に触れせて
頂いた。そしてふと我に返ったときに
「あぁ、私、ずいぶん頑張ってきたなぁ」と過去の記憶すべてに
感謝の気持ちが生まれたのだ。まっさらになったような気分を味わった。
「明日死んでももう大丈夫」と思っていたので、何が静かな夜の湖で
夜空を見上げながら、漂っているような感覚でいた。
人の身体というのは不思議なものでこんな状態になると、脈も弱くなり、笑
ここ数年お世話になっている、仲間であり、私のメンテナンスの主軸を握る
治療院の先生に何度も指摘されてきた。
こんな私が、次の人生を考えることになったのは、何がきっかけだったろう?
長い時間を経て、今年、2025年。
私の人生の新シーズン?の幕をあげてみようと腰をあげた。
腰をあげてみたら、見える景色が少しだけ違う。
けれども、そこには今の私が大切にしているものがちゃんとあった。
ラジオのパーソナリティをしていた頃に縁が出来たO山くんが、今回の舞台の
舞監を務めてくれることになった。大病をしてすぐに知り合った友が、ヴァイオリンで
参加してくれる。縁が繋がって、憧れだった青山のマンダラで会を開くことになった。
11月まで、何があるか分からないけれど、自分が楽しむこと。
これを目標に進んでみようと思う。
是非、傍で見届けて貰えたら嬉しい…。
Comments are closed