10代の頃。
特に、高校2年から音楽活動を始めた私は、毎日が音楽と共にありました。寮生活の頃には、毎日、時間があれば、娯楽室でギターを奏で、時には、食堂にあるピアノを弾かせて貰うというほどでした。
作詞や作曲をするようになってからの私は、日がな一日飽きもせずにピアノの前に座っていたことを思い出します。
20代で、音楽の世界に進もうとしてレコード会社に出向き、評価を受けるようになって、少しずつそれは苦しさに変わっていき、私はピアノに鍵をかけました。
それから数年間、私は翼を折られた鳥のように、生きる力すらも失くしていました。OLをしようとおもっても、力が出ません。
営業の仕事が嫌いだったこともありますが(笑)毎日、出かけては、安い名画座に出かけて映画を見て、マクドナルドでハンバーガーを食べるという、今考えると、ものすごくひどいOLですよね(笑)
「私は、こんなことをするために生まれて来たんだろうか?」
こんな疑問を抱いて私は、会社を辞めて、ラジオの世界へと足を向けはじめます。
そして、深夜放送のパーソナリティとしてデビューをするのですが、その番組の中で、私は洋楽の担当となり、替え歌のコーナー「ハメハメ歌謡曲」というコーナーがあって、私は再び歌を歌いはじめます。
こうして振り返ると「歌」が、私の節目に現れる「鍵」なんだなと、今、書きながら改めて背筋がシャキッとして来ました(笑)
その後も「音楽」と共にあるときの私と、そうでない時では違いがあることもなんとなくわかって来ました。
3週間ほど前に、京都の友人とあったことをきっかけに、また「音楽」の波が来ました。近頃は、久しぶりにピアノの蓋をあけ、音を奏でています。不思議なもので、ちっとも飽きません。幾らでもピアノを弾いていられます。
昔のように、器用に新しい歌をポンポンと作ったりは出来ませんが、自分の好きなメロディーをつくっていく作業は楽しくて、引き終えたときのすっきり感は、瞑想から抜けたときの感覚に似ていることに気づきました。
今日は、使わなくなったiphoneに入っていた音楽を引っ張りだして、その曲を聴きながらこのブログを書いています。
今回は、どんな流れがやってくるのか。
どんなものを聴いているのかって?
洋楽がほとんどです。キャロルキングとか、エルトンジョンとか。
自分の好きなメロディだけね。
人には必ず「鍵」なるものがある。
どんなことを思う夜です。