最初に「俯瞰」という言葉を聞いたのは、
テレビだったか、企業用ビデオだったかのリポーターをしていた時だった。
「ふかん」というその言葉がなんだか妙に気になったのを覚えている。
全体を見渡す。という意味だと知ったのはそのロケ中だった。
私は去年から縁あって、囲碁をはじめ、自分の癖に気づいた。
(囲碁の世界は本当に深い)
それが「俯瞰から眺めるのが苦手」ということだった。
(このほかにもまだまだあるけど)
そう。
私はついその場で起きていることにしか意識がいかなくなるのだ。
だからこれまで、場で起きていることに一喜一憂してしまっていたんだと気づいた。点でしか見れなくなると、 新しいアイディアが浮かばなくなるのだということも。
俯瞰が苦手なくせに、
私は高いところから町を見下ろすのが好きだ。
初めて東京タワーに上ったとき、町を見下ろしながら
あの一つ一つの窓に、人が暮らしていて
泣いたり笑ったりしているんだ。と思ったことを思い出す。
俯瞰で眺めてみると、
普段見つけられないことが見えてくる。
高い場所から町を見下ろして、意外な発見をするように。
あなたは、何を俯瞰から見下ろしますか?
そこから何が見えますか?
それじゃまた、明日。
この場所で。